ストーカー被害は、日常生活の中で突然起こり得る深刻な問題です。
特に自宅や職場の情報が漏れることで、加害者に行動パターンを把握され、被害がエスカレートする危険性があります。
本記事では、ストーカーが近づけないようにするための7つの防衛策を紹介します。
これらの対策を講じることで、自身の安全を確保し、安心した生活を送る手助けとなるでしょう。
個人情報の徹底管理と日常の見直し
ストーカー被害の大半は、相手に何らかの「手がかり」を与えてしまっていることが原因です。以下のような基本的な対策から始めましょう。
具体的対策
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ゴミの管理
住所や名前が記載された明細書、宅配伝票、レシートは細断してから処分。特に夜に出すと回収されるまで人目に晒されるので、収集直前が理想。 -
ポストの施錠
郵便ポストに鍵をかけ、第三者による手紙や不在票の盗み見を防止。 -
宅配便の受け取り方
宅配ボックスの利用や、コンビニ受け取りを活用して、自宅住所の開示を最小限に。 -
登録情報の見直し
ネット通販や会員サービスに登録している情報は、可能な限り架空のニックネームやオフィス住所を使い、個人特定を防止。
自宅と職場の物理的セキュリティの強化
物理的な侵入防止も欠かせません。見える防犯対策は、抑止力として大きな効果を発揮します。
具体的対策
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防犯カメラとステッカーの設置
自宅の玄関や駐車場、エレベーター前に設置。ダミーカメラでも効果あり。カメラ作動中のステッカーも有効。 -
二重ロックと補助鍵の使用
ドアはU字ロックや補助錠を追加。サムターン回し防止の装置も装着。 -
センサーライトの活用
夜間の接近者を検知して点灯するライトを玄関や裏口に設置。不審者の行動を妨げる。 -
職場の受付管理
入館証や名簿を導入し、訪問者の記録を残すよう会社と相談。
行動パターンの多様化
行動の「読まれやすさ」はストーカーにとって有利です。日常の動きを意図的にずらす工夫が重要です。
具体的対策
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通勤ルートのランダム化
毎日同じ道を通らないよう、時間や交通手段を工夫。たとえば、週に1回は一駅分歩くなど。 -
生活リズムの調整
同じ時間帯に帰宅することを避ける。寄り道や買い物時間を変える。 -
特定の場所を定期的に避ける
常連のカフェやジムを週単位で変えたり、行く曜日を分散させる。
SNS・ネットの情報公開制限と匿名性の確保
SNSの投稿やブログがストーカーにとって最大の情報源になることも。ネット上の足跡には十分な注意を。
具体的対策
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位置情報のオフ設定
スマホのカメラ設定や投稿アプリで「位置情報の付与」を無効にする。 -
リアルタイム投稿の自粛
出かけている様子をその場で投稿せず、帰宅後に時間差で投稿。 -
友達以外への公開制限
SNSの設定で「公開」→「友達のみ」に変更。知らない人からのフォローやDMもブロック。 -
自宅周辺の写真に注意
家の前や近所の風景をSNSに投稿しない。特徴的な建物や看板が写っていると位置が特定される可能性。
証拠の収集と記録の徹底
ストーカー行為に法的対応を取るには、証拠の有無が決定的です。普段から証拠を意識して記録しましょう。
具体的対策
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日記・記録ノートの作成
被害を受けた日付、時間、内容を詳細に記録。何をされたか、どんな感情を抱いたかも含める。 -
録音・録画
会話や騒音はスマホで録音。不審な訪問者は玄関のインターホンやスマートドアベルで撮影。 -
郵便物やプレゼントの保存
怪しい郵便や差出人不明の贈り物は開封せず保管し、警察に提出できる状態にしておく。
警察・専門機関への相談と支援体制の構築
一人で対処するのではなく、早期に専門機関の力を借りることで、被害の深刻化を防げます。
具体的対策
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警察に「つきまとい」相談
最寄りの警察署またはストーカー相談専用番号(#9110)に連絡し、証拠をもとに相談。 -
女性相談センターや支援NPO
精神的ケアや避難先の紹介、法的支援などを行っている支援団体を活用。 -
弁護士による法的措置
ストーカー規制法に基づいた接近禁止命令など、民事・刑事双方の対応を検討。
防犯グッズと護身術による自己防衛
万が一、接触された場合に備えて、身を守る道具や知識も身につけておきましょう。
具体的対策
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携帯型防犯ブザー
音量100dB以上のものを常にバッグに入れ、咄嗟の時に鳴らせるよう準備。 -
防犯スプレー
催涙スプレーやペッパースプレーを所持(使用制限に注意)。相手の視界を奪って逃げる。 -
護身術の習得
空手や合気道などで、拘束された際の脱出方法などを習得。動画でも基礎は学べます。