探偵に尾行や張り込みをされていると感じた時の具体的な対処策

近年、探偵による調査活動が日常生活の中に入り込むケースが増えています。パートナーの浮気調査、企業スパイの監視、個人の行動確認など、目的は様々ですが、もしあなたが「誰かに見られている」「つけられている」と感じたとき、どう対処すべきでしょうか?

この記事では、尾行や張り込みの見分け方から、安全を守るための具体的な対処方法、さらには法的対応まで詳しく解説します。

尾行や張り込みとは何か

探偵による調査手法は主に「尾行」と「張り込み」に分かれます。

  • 尾行:対象者の移動に合わせて追跡する行動

  • 張り込み:対象者の出入りする場所や行動拠点で待機し、監視する行動

どちらもプロの探偵が行う場合、非常に巧妙で気付きにくいのが特徴です。しかし、長期間にわたる監視や技術の差によって「違和感」を覚える瞬間が生じます。


尾行・張り込みを見破るための観察ポイント

「同じ人物」が何度も視界に入る

  • 通勤や買い物ルートで何度も見かける人はいませんか?

  • 服装や髪型に不自然な特徴がないかを記憶しましょう。

行動パターンの変化に対応してくる

以下のような動きで相手の反応を見ることができます。

  1. 突然立ち止まる

  2. 目的もなく店に入る

  3. 一方通行や人混みに突入する

  4. タクシーに乗車する

これらに即座に対応して同じ人物が動くなら、尾行の可能性があります。

「左折法」を使う

左(または右)に3回連続で曲がることで、元の位置に戻ります。それでも同じ人物が後方にいたら、尾行者の可能性は極めて高いといえます。


自分でできる安全な対処法

尾行や張り込みに気付いたら、パニックにならずに以下のような行動をとりましょう。

人通りの多い場所に避難する

  • 駅、ショッピングモール、コンビニなど、監視されにくい場所に一時避難しましょう。

  • CCTVカメラのある施設に入ると安心感が増します。

タクシーや公共交通機関を使う

  • 探偵は原則として公共機関を追跡しにくい立場です。

  • バスは特にルートが予測しにくく有効です。

不審者を記録する

スマホで以下を記録することで、後の証拠になります。

  • 顔写真や服装

  • 車両ナンバー(もし車を使っている場合)

  • 尾行が始まった時間と場所の記録

第三者の目を利用する

  • 店員や警備員に相談し、さりげなく監視者の有無を確認してもらうのも有効です。


法的対応と専門機関への相談

探偵の行為があなたの権利を侵害している場合、以下の対応を検討してください。

警察への相談

  • 継続的な尾行や張り込みは「ストーカー規制法」や「軽犯罪法」に触れる場合があります。

  • 「不審者が付きまとっている」として相談することで、警察が注意喚起する場合もあります。

弁護士に相談する

  • 民事的に「プライバシーの侵害」として慰謝料請求が可能なケースもあります。

  • 探偵が依頼された調査を逸脱している場合、依頼者側も法的責任を問われる可能性があります。

探偵業届出の確認

  • 探偵業は法律で届出義務があります。

  • 不明な探偵に監視されている可能性がある場合、行政(公安委員会)への問い合わせも有効です。


まとめと今後の備え

探偵による尾行や張り込みは、合法の範囲であれば防ぐことが難しい一方で、違法性のある行為も少なくありません。重要なのは、自分の安全を守ること、証拠を残すこと、そして信頼できる専門機関に相談することです。

今後に向けた備え:

  • 防犯アプリの導入(録音・録画機能付き)

  • 通勤・通学ルートの複数パターン化

  • 定期的に防犯カメラのある場所に立ち寄る

  • 家族や友人に現状を共有しておく

自分だけで悩まず、少しでも不安を感じたら早めの相談を心がけましょう。